話し合いを重ねても、離婚に関してお互いに合意に
達しなかったり、満足いかない条件だったりと、
話し合いがスムーズに進まない場合があります。

このように話し合いによる「協議離婚」では
ラチがあかずに、「審判離婚」や「裁判離婚」と
いうような状態に発展してしまった場合、
判決が出るまで数ヶ月に及ぶことも少なくありません。

しかし、新しい生活を維持しながら裁判の準備を
するのは大変です。
このような状態に疲れてしまうのは相手も同じなのです。

そんなときに判決を待たずに「和解」をするという
選択肢があります。

 

「和解」を促されることもある

双方の代理人によって「和解」が提示されることもあれば、
裁判所側から「和解」の提示をされることもあります。

これは裁判所が、双方落ち着いて話し合いができる精神状態であり、
平行線を辿らず和解に到達することができるのではないかと
判断したということです。

代理人から「和解」を提示されると「相手のいいように
されてしまうのではないか」という思いから拒む人もいます。

しかし裁判所から「和解」を提示されると、
「裁判所が言うんだから公平な判断である」という
思いから、素直に和解に応じる人もいます。

 

「和解離婚」と「協議離婚」の違い

「和解離婚」は「協議離婚」と括りは同じですが、
慰謝料の支払いなどに大きな違いがあります。

《協議離婚》
 通常、慰謝料の支払いなどに強制執行の効力はありません。

《和解離婚》
 裁判所が絡んでいる以上、正式な「和解調書」が作成されます。
 そのため、そこで結ばれた離婚条件には効力があります。

つまり「協議離婚」とは違い、「和解離婚」には
「裁判離婚」の判決で得たのと同じ効力が与えられるのです。

 

「和解離婚」と「許諾離婚」の違い

次に、「和解離婚」と「許諾離婚」の違いを比べてみましょう。

《和解離婚》
 双方が歩み寄って、お互いに離婚条件に納得した状態を指します。

《認諾離婚》
 歩み寄りによるものではなく、訴えられた側が
 訴えた側の言い分を全面的に認めます。
 さらに慰謝料や親権、財産分与などの請求も、
 全て受け入れることで離婚が成立します。

      
      
離婚の話し合いの途中で疲れ果ててしまって
「もうすべての条件を呑んで言うとおりにするから
 早く離婚したい」という状態になると、しばしばこのような
「許諾離婚」となることがあります。

なお、「認諾離婚」と「認諾調書」が作成されますから、
裁判の判決と同じく効力が与えられます。

 

離婚成立後、10日間以内に離婚届けを提出

「和解離婚」や「認諾離婚」が成立したのなら、
「調書の謄本」と共に離婚届を、所轄の市区町村役場へ
10日間以内に提出します。

これによって正式に離婚が成立することになります。

裁判で白黒つけたいという思いよりも、早く離婚を
成立させてしまいたくなったときには、
このような「和解」という選択肢もあるのです。

 
ですが、自身が納得いかない和解条件を呑めば
後悔することにもなりかねません。

「和解」に応じるのなら、本当にそれでいいのかを
よく考えてからするように気をつけましょう。